中國人民銀行（中央銀行）の周小川行長（総裁）は10日、歐州中央銀行（ECB）がドイツで開催した商業(yè)會(huì)議に出席し、「中國人民銀行がもつ外貨準(zhǔn)備の多様化政策はスタートから長い年月が経った。中國は今後も現(xiàn)行政策を継続し、ドルを急速に売り出すことや、外貨準(zhǔn)備の分散は行わない」と発言した。北京の日刊紙「京華時(shí)報(bào)」が伝えた。
香港のあるメディアはこのほど、同メディアがさきに「中國は外貨準(zhǔn)備の分散政策を策定」とする記事を掲載したことを受けて、周行長が今月9日にある場(chǎng)所で「中國は1兆ドル規(guī)模の外貨準(zhǔn)備を複數(shù)通貨および新興市場(chǎng)に分散投資する予定」と発言したと報(bào)道した。この報(bào)道が引き金となり、當(dāng)日の國際通貨市場(chǎng)ではユーロが大幅に値上がりした。
こうした報(bào)道について、中國人民大學(xué)金融?証券研究所の趙錫軍副所長は次のように述べる。
このような報(bào)道を受けて、下心をもった市場(chǎng)関係者により市場(chǎng)の混亂がもたらされる恐れが極めて高い。米ドル相場(chǎng)は現(xiàn)在低迷狀態(tài)が続いているが、米ドルは中國の外貨準(zhǔn)備を構(gòu)成する柱だ。こうした狀況下で、中央銀行が大量のドルを売り出すという非理性的な行動(dòng)を取るはずがない。外貨準(zhǔn)備が増え続ける狀況の中、中央銀行は実際のところ、資産増加型の投資スタイル（純金投資や債券投資など）により外貨準(zhǔn)備の収益を増やすことが可能である。
「人民網(wǎng)日本語版」2006年11月13日
